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これまでに届けた支援〜感謝をこめて〜(7月19日更新)

更新日:2020年7月20日

皆さまから頂いたご支援を、しっかり現地に届けるために、エクアドル側と連絡を密にして支援先を慎重に、しかし困っている人たちに早く届けるために、素速く選ばせていただきました。


エクアドルでは、国際支援(IMFやIDBなどからの融資)を原資とした食料の配給が始まっています。しかし残念なことに、そのような食料の配給があるという情報すら受け取れず、支援から漏れてしまう弱い立場の人たちがいます。 またロックダウンも長期になり、持ちこたえられない家庭も多く出ています。


現地の信頼する支援者・支援団体と共同で支援しました。以下、簡単にご紹介させていただきます。


【第1弾】 エクアドル・フコニ基金を通じて、グアヤキル市の子どもがいる72家族(約360人)に食料セットを届けました。

こちらのFacebookサイトでは、フコニ基金の説明と、渡したときの写真を掲載しています。子どもたちの笑顔で、こちらもうれしくなりますね。




【第2弾】

サンタエレナ県のパルマル地区に、10キンタール(1キンタール=100ポンド=約45kg)のお米を届けました。約500家族に行き渡ったそうです。

こちらのFacebookサイトで、配っているときの様子がご覧いただけます。このパルマル地区(住民は約12000人)の地区長カルロスさんからは「日本の友人の皆さんからの支援にとても感謝している。」というお礼の動画が送られてきています。(Facebookコメント欄にアップしてあります。)

サンタエレナ県で最も厳しい状況に置かれている地区の一つでもあり、追加の支援を検討しています。




【第3弾】

グアヤキル市モンテシナイ地区の50家族に、食料セットなどを届けました。支援を届けてくれたのは、グアヤキルで無料のサッカースクールを開いているアンヘルさん(元エクアドル代表サッカー選手)で、今はスクールに通う子どもたちの家庭の中で、特に助けを必要とする家族に支援を届ける活動をしています。

こちらのFacebookサイトでは、渡したときの写真と共に、以下の感謝のコメントを掲載しています。

サッカースクールの代表者アンヘルさん:

「日本からエクアドルのことを想ってくれてありがとう。世界中がコロナの影響を受けている中、日本も大変な状況にも関わらず、我々のような小さな国を助けてくれるなんて信じられない。皆様の温かなハートに感動しています。私からエクアドルを代表して支援していただいた方々に御礼をお伝えしたい。愛を込めて。地球の裏側からエクアドルのことを助けてくれる皆様を一生忘れません。私たちは責任を持って政府の支援が行き届かない場所へ出向き、食料を必要とする人々へ届けます。皆様からの想いとともに。」


フードバンク・ディアコニアを通して、FUNDACIÓN SER FELIZ(小児がんの子供と、その家族をサポートする財団)に327個の食糧セットを届けました。

下の写真は病院健診の後に、FUNDACIÓN SER FELIZが、支援セットを渡している様子です。他の子ども達の分は、各家庭に手渡しで届けた旨報告をいただいています。

収入がなくなってしまい、しかし治療費が安くなるわけでもなく、とても困っていたので、すごく感謝された、とのこと。


ディアコニアは、廃棄候補食品などを引き取り、経済的に厳しい状況にある家庭に配布する活動をするフードバンクです。



【第5弾】(Facebookの報告ページ) キト市の南にある女性刑務所内の保育園に、赤ちゃん用のおむつ、石鹸、洗剤、消毒等を含む衛生用品のセット33個を支援しました。

この刑務所には、現在33名の女性受刑者が服役しており、3歳以下のその子ども達が母親と一緒に刑務所の中で生活しています。


今回のコロナの発生で、家族からの支援が減り、訪問者の受け入れも禁止になり、衛生用品が足りていない状況でした。子どもや母親の衛生状況の改善のために支援させていただきました。 女性たちはすごく喜んでおり、一人ではないんだ、と感じてくれたそうです。


【第6弾】(Facebookページの報告ページ) 第2弾の、サンタエレナ県パルマル地区へ、希望が寄せられたパラセタモール(一般的な解熱鎮痛剤。)を200箱、マスク2,000枚を届けました。

感染が広がり日々死者が出ている地区内には、薬局もなく一番近い病院までも2時間かかる、という状況の中、症状が出た方々はニンニクやオレンジジュースを薬にして耐えているそうです。

担当のダイアナさんからは、この度の支援への感謝と共に、私たちの町には美しい海があるから、コロナが終息した時にはぜひセビッチェ(エクアドル名物魚介のマリネ)を食べに来てくださいね、とのメッセージをいただきました!


【第7弾】(Facebookの報告ページ) 第5弾の、キト市の刑務所へ消毒用のアルコール、ジェル、マスクのキット53個を追加で届けました。

今回はこの刑務所で働く職員の方々(併設の保育園職員、刑務所管理者など)へ。

小さな子ども達がいる環境を守る助けになればと思います。


第1弾のフコニ基金を通じて、1週間分の食料キット(米、油、塩、レンズ豆)を、グアヤキルの400家族に届けました。 フコニ基金から写真をたくさん送っていただいたので、ぜひFacebookページからも見てみてください。


サンタエレナ県パルマル地区の学校へ、在籍する生徒400名の家庭に食料キットを届けました。

お手伝いさん、工場勤務、観光関係で働いていた方が多く失業し、その中でも特に生活が苦しい家庭の生徒へ食料が行き渡りました。

間に入ってくださっているダイアナさん、学校の校長先生、先生方、地区の教育長さんのご尽力で学校を使っての引き渡しが実現しました。

皆から大変喜ばれ、手伝った学校関係者もとても喜んでいたとのことです。 ダイアナさんから La gente feliz sin duda estamos brindando esperanza al final del túnel. Ustedes son una bendicion y en realidad ustedes nos trayeron una gota de alegría y esperenza . (みんなとても喜びました。間違いなくトンネルの終わりに希望を届けています。 皆さんは私たちに喜びと希望の一滴を届けてくれました。)



エクアドルでの子どもの日にあたる6月1日にアンヘル・エスコバル サッカースクールを通じて、グアヤス県の中でも最も経済的に厳しい地域のひとつ、コリーメス市にて子どもたちを中心に食料キット100セットを配りました。

子どもたちの家を一軒一軒まわって配ってくださったのは、第3弾のアンヘルさん。セットには子どもの日ならではの小さなお菓子も入れてくれました。


アンヘルさん:「遠い日本からエクアドルのことを支援してくださってありがとうございます。ハチドリのしずくプロジェクトの一員として6月1日という子どもたちにとって特別な日に活動させていただけることを光栄に感じています。子どもたちに食料を渡した時、彼らは言葉で表現できないような表情を私たちに見せてくれ、真っ直ぐな眼差しで私たちのことを見つめていました。彼らのことと、日本からご支援いただいた皆様のことを思い出すと今でも涙がこぼれそうになります。このような感動的な橋渡し役を務めさせていただいたことと、一生忘れることのない経験をさせていただいたことに心から感謝いたします。」 支援の様子を、素敵な動画にまとめてくださいましたので、こちらからご覧ください!




ガラパゴス県、イサベラ島の150家族に、食料セットを届けました。

3月半ばにロックダウン(島封鎖+外出制限)となったガラパゴス諸島では、島の経済の85%を占めていた観光が止まってしまい、収入が途絶えた人が続出しました。

特に最も人口が少ない自治体であるイサベラ島では、もともとあった貧困に加え、公的支援も届かず、輸送費の大幅な値上がりから物価も高騰して、高齢者や障がいを持った方など社会的に弱い立場の方のいる家庭で、十分な食料を確保するのが難しくなりました。ハチドリのメンバーの一人がイサベラに住む友人からSOSを受け取り、NPO法人日本ガラパゴスの会(JAGA)と、現地保全機関のチャールズ・ダーウィン財団との共同で、支援を行うことができました。


イサベラで受け手となり、各家庭に届けてくれたYocondaさん(青い服の方);「寄附いただいた皆さんの、寛大な心と、イサベラ島への連帯を、心から感謝します。本当にありがとうございました。」



今回も、第10弾のアンヘル・エスコバル・サッカースクールのボランティアの皆さんのご協力の下、グアヤス県ミラグロ市の貧困地区に、食料セット200個を届けました!


食料を受け取った方々の中には涙を流しながら感謝の言葉を述べてくださる方や、101歳の高齢のおばあちゃん、食料を受け取ってすぐに食べる子どもたちなどもいて、まだまだ困窮している方が多くいるようでした。日本の皆様方からいただいた支援は、本当に支援を必要としている場所へ確実に届いています。 また、6月21日はエクアドルでも父の日でした。食料を配布する地区には父親のいない家庭や、身体的なハンディキャップを持った働くことできないお父さんのいる家庭も多くあり、ボランティアの皆さんは、この地区の子どもたちにも父の日に良い思い出を持てるよう一軒一軒扉を叩き、様子をうかがいながら配った、と伝えてくれました。「このような活動ができることを幸せに感じると同時に、感謝していることを支援してくださった皆様方に伝えてください」という言葉を預かっています。




グアヤキル市のグアスモ地区にある2つの病院の医療従事者に、合計547の防護キットを届けました。

このグアスモ地区は、エクアドルの中で最初に感染者が出た地区で、医療崩壊も起きており、疲弊しきった医療従事者が自分のポケットマネーで、アルコールやマスクを購入している状況でした。

間に入ってくださったパラレス姉妹は、自身が感染した時の、医者に見てすらもらえなかった経験や、医療現場の混沌を目の当たりにした事から、「どうか グアヤキルの医療従事者を助けて欲しい」と、このプロジェクトに声を掛けて下さり、病院のドクターに医療物資を引き渡すところまで、手伝って下さいました。 <渡したキット> グアスモ・スル総合病院 Covit-19に対応する救急のドクター40名分と、アシスタントスタッフ7名分の防護キット

マティルデ・イデルゴ・デ・プロセル病院(産科病院) Covit-19に対応する救急のドクター7名分の防護キットと、Covit-19に感染している妊婦に対応するドクターとスタッフ493名への防護キット

受取りの担当をして下さったドクターに、初めて連絡した時の疲弊しきった声、そして、その声がどんどん元気になってゆき、弾むような声になっていた事が、とても印象的でした。 ドクターたちからの熱い感謝と、パラレスさんからの皆様への感謝の言葉を添えさせて頂きます。 Es un lindo acto, por parte de Ustedes tener ese gesto de humanidad para nuestro país nuestra gente en especial al gremio, al Personal Médico que se encarga dia a día de luchar con esta enfermedad que nos esta quitando a nuestros seres queridos De corazón muchas gracias. (私たちの国、私たちの人々、特に、私たちの愛する人を連れ去ってしまうこの病気と、日々闘っている医療スタッフのために、この様な親切な行いをして下さる事、素晴らしいと思います。心よりありがとうございました。


グアスモ・スル総合病院 受取り責任者Angel Morenoドクター マティルデ・イデルゴ・デ・プロセル産科病院 受取り責任者Marlene Saltosドクター 現地協力者Erika Parralesさん姉妹 現地協力者Veronica Pedrazaさん、Freddy Razoさん



【第14弾】

最後追加で頂いたご寄付を、他の寄附者の方との共同支援ということで、キト市近郊のサンゴルキにおいて、医療従事者の方へのマスクや防護服など、そして経済的に困窮している家庭へ食料セットなど、計130人分をお届けして、この活動を終えました。



皆さまからのご支援に、改めまして御礼と感謝を申しあげます。

皆さまからのご支援がなければ、このような支援を届けることはできませんでしたし、届けた先の笑顔も見ることができませんでした。

本当にありがとうございました。


《今回の支援に関する報道など》



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